EUの化学物質関連規則を統合するREACH規則について紹介
2009.06.05
2009年1月14日に、ECHAから附属書XIVに優先してリストする7物質が提案、公表され、4月14日までパブリックコンサルテーションが行われていました。併せて、ECHAの加盟国委員会でもこの提案が検討され、これに同意する意見が採択されました。その結果、ECHAから、REACH規則で定められている通り、加盟国委員会の意見を考慮して、6月1日までに最初の勧告を欧州委員会へ提出すると、2009年5月26日に発表がありました(注1)。
今回は、この発表の概要をご紹介します。
附属書XIVに最初にリストされる7物質を改めて以下に示します(「:」以降は用途の例示)。
加盟国委員会は、以下の点を除いてECHAの勧告ドラフトに同意しています。
また、6加盟国から加盟国委員会の議事録に、主に建設に用いられる断熱材用のポリスチレンボードの製造に使用する際に認可が必要である場合、特に小規模事業者へのインパクトがあり、HBCDDを優先勧告することに懸念があるとする意見が付けられているとのことです。
最終的な勧告内容の詳細がどのようになるか気になるところです。コミトロジー手続きを経て、附属書XIV掲載物質が欧州委員会により決定されます。
注1:
http://echa.europa.eu/doc/press/ni_09_07_first_svhc_20090526.pdf
(林 譲)