EUの化学物質関連規則を統合するREACH規則について紹介
指令67/548/EECの第6次修正(指令79/831/EEC)により、新規化学物質の届出制度ができ、これに基づいて、既存化学物質と新規化学物質に分類されています。1971年1月1日から1981年9月18日の間に、欧州市場にあった化学物質約10万品目が既存化学物質として、EINECSに掲載されています。正式なリストは、1990年6月15日の欧州官報OJC No.146Aに公表されています。既存化学物質(EINECS掲載物質)は現在、凍結されており追加・削除されることはありません。
他方、1981年9月18日以降に、指令67/548/EECの第6次修正(指令79/831/EEC)に基づいて届出され、上市された化学物質が、新規化学物質として、ELINCSに掲載されているものです。また、指令67/548/EEC附属書I掲載物質は、本指令の基準に従って評価をして、危険とされる化学物質が掲載されています。
つまり、EINECS、ELINCS掲載物質の中で、これまでに危険と判断された化学物質が掲載されています。
今後、REACHの登録に際して、指令67/548/EECに基準に従って、危険有害性と判断される物質は、指令67/548/EEC附属書I に追加されてゆくことになります。