ここが知りたいREACH規則

新規物質の登録は次のようになります。

新規物質は現在では指令67/548/EECによる届出義務があり、届出するとELINCS（欧州既存商業化学物質リスト）に記載されます。
　2008年6月1日から新規物質（非段階的導入物質）はREACH規則により登録する義務が生じます。
　移行措置として、REACH規則第24条では指令67/548/EECによる届出者は、登録者とされ、2008年12月1日までに登録番号が割り当てられます。
　ただし、トン数帯が変わる場合は第10条、第12条に従って追加情報が要求されます。

指令67/548/EECの新規物質の届出は、2種類3類型に分かれます。

1.　完全届出

さらに、指令67/548/EEC第7条2項により、上市量が年間10t以上、100t以上、1,000t以上など増加すると、付属書VIIIによる追加データが要求されます。

2.　少量届出

試験項目の詳細は割愛しますが、付属書VIIAでは次の項目となっています。

付属書VIICでは、付属書VIIAと比較して項目が割愛され、同じ項目で詳細項目は軽減されています。

指令67/548/EECによる届出者は、登録者になりますが、少量届出者は1tを超える場合は、REACH規則第10条、第12条の登録要件を満たす義務があり、追加情報を提出しなくてはなりません。
　完全届出者の場合も、トン数帯が変わる場合は同様な義務が生じます。

指令67/548/EECで登録するか、REACH規則で登録するかは、上記の条件を踏まえてご検討ください。