EUの化学物質関連規則を統合するREACH規則について紹介
貴社の悩みは多くの企業の悩みでもあります。多くの企業の方々のお話を整理すると、RoHS指令対応のレベルに違いがあるように思えます。
例えば、6価クロム化成皮膜処理(クロメート処理)から3価化成皮膜処理に切り替えたが、コストがアップし、発錆問題などが起きている。
RoHS指令対応前と後で営業的に差がない状況です。
RoHS指令対応などにより、他社との差別化、強みが強化されるなどです。
EU 輸出企業はレベル1に当然到達していますが、レベル3を指向しつつもレベル2の状況で苦しんでいます。レベル3の取組みは、単に規制対応ではなく、ビジネスモデルの見直しであり、レベル2はそのステップになるものです。
貴社はすでにレベル1に到達されており、基本的対応はできていますので、レベル3に向けた取組みをお勧めします。
従来は法規制順守が目的であり、限られた期間での対応であったと推察します。このため、順法優先でQCDは多少目をつぶっている事例が多々あります。また、違反を恐れて基準を厳しくしたり、検査も多重に行っている傾向もあります。
レベル3の取組みは企業ごとに異なりますが、次のような手法が利用できると思います。
TT法以外でも、食品業界で御馴染みのHACCPのCCP(Critical Control Points:重要管理点)で、管理を厳重に行う工程、作業標準を作成する工程や検査すべき工程などを特定する手法もあります。
なお、医薬品製造で御馴染みのGMP(Good Manufacturing Practice:医薬品および医薬部外品の製造管理および品質管理の基準)も管理すべき事項とその取組みが明示されています。
このような業界の取組みを参考にして、「やらされる対応」から「新ビジネスモデル創出」にすることが必要に思えます。