電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介
2006.12.01
2006年10月14日に、RoHS指令の新除外項目のNo.21からNo.29の除外が官報で正式に告示されました(詳細11 月10日コラム参照)。続いて、11月9日にRoHS指令の23項目の除外に関する意見募集(インターネットコンサルテーション)が2007年1月10日締め切りで行うとの発表がありました。
この中で、意見募集した内容がそのまま除外決定がされたり、TACに提案されることはありませんが、次の除外に関する意見募集は注目に値します。
15.All electronics assemblies using lead in solder; (鉛はんだ)
18.Hexavalent Chrome Cr-VI when used as a passivate;(6価クロム化成皮膜処理)
詳細は下記にあります。
http://ec.europa.eu/environment/waste/rohs_6_consult.htm
10月19日のELV指令の除外に関する意見募集が12月20日を締め切りで行う発表がありました。除外の期限の見直しや重金属規制の見直しなどを内容としています。
詳細は下記にあります。
http://ec.europa.eu/environment/waste/pdf/consult_elv.pdf
http://ec.europa.eu/environment/waste/pdf/consult_elv2.pdf
2006年11月14日に中国情報産業部は、RoHS管理方法に関する3つの標準規格が11月6日に公布され、間もなく配布されると発表しました。電子工業標準化技術協会は11月8日に標準規格の説明会が100名を超える聴衆を集めて開催されたと発表しました。 公布された標準規格は次です。
3つの標準規格が公布されましたので、2007年3月1日には、標準規格による測定、表示が求められることになりました。
詳細は下記にあります。
http://www.mii.gov.cn/art/2006/11/14/art_2001_26862.html
規制や除外情報は、めまぐるしく行き交っています。ある日突然、予想していなかった規制通告を受けますと、大きな影響を受けます。同じ規制内容であっても、知っていれば対応はできます。
規制内容をいかに早く入手し、予め手当てをするかが、企業経営のリスクを下げる大きな課題です。
インターネットコンサルテーションの内容、TACの審議内容や議会、理事会の動向などの情報を法規制告示前に集めておくことが肝要です。
(担当 松浦徹也)