電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介
2008.01.25
韓国RoHS法の正式名称は「電気電子製品及び自動車の資源循環に関する法律」で、EU WEEE指令、RoHS指令とELV指令をまとめた法律で、公布2007年4月27日、施行2008年1月1日です。韓国RoHS法は、6章46条で有害物質制限やリサイクルなどに対する基本的な要求事項は定められていますが、具体的事項は大統領令(日本の政令)に定められます。
運用手順の大統領令の公布が待たれていましたが、施行直前の2007年12月28日に公布されました。ハングルで記述されていますので、詳細は確認中ですが、気になる部分は下記の部分です。
施行は1月1日で変わりませんが、一部段階的導入事項があります。
2007年11月に集中取締りをして典型的な事例について摘発をし、大々的に報道されました。
2007年10月3日のTACで次の除外を採択しました。従来であればTAC採択されれば官報に掲載されましたが、議会が否決する権限が与えられましたので、決定ではありません。TACで採択されたのは次の3用途です。
日本企業はREACH規則の予備登録、登録するには、「唯一の代理人」を選任する必要があります。「唯一の代理人」はEU域内の法人または個人であることや一定の能力などが要求されます。「唯一の代理人」は登録手続きだけでなく、SEIF(物質情報交換フォーラム)への参加などをしなくてはならなく、物理的能力に限界があります。
多くの「唯一の代理人」は能力一杯の契約を取っているようで、新たな契約が難しくなってきているようです。予備登録は2008年12月1日が期限ですが、「唯一の代理人」は早く契約をする必要があるようです。
ノルウェーの消費者向け製品を対象とした有害化学物質規制法(PoHS法:Prohibition on certain hazardous substances in consumer products)が2007年12月15日公布、2008年1月1日施行とされていました。食品、食品包装材、肥料、医用機器、輸送設備、タイヤなど適用外ですが、特定物質(18物質)にhexabromocyclododecane(ヘキサブロモシクロドデカン:HBCDD)や tetrabromobisphenol A(テトラブロモビスフェノールA:TBBPA)などがあり、TBT協定による通告で大きな論議を呼びました。ノルウェー国内企業も反対しているとの情報もあります。
詳細情報を入手していませんが、ただ1月1日の公布は延期されたようです。
(松浦 徹也)