電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介
2009.03.27
中国RoHSが2007年3月1日に施行され、早くも2年が経過しました。第1ステップは含有表示義務のみで、第2ステップでの製品含有規制がいつから適用となり、その対象と製品は何になるのか気になるところです。
昨年2008年10月には、第2ステップの対象となる「重点管理目録」を制定する手順「子信息
品
染控制重点管理目
制定程序」が発表されています1)~3)。
その手順では、原則として、重点管理目録にリストアップする原則を次のようにしています。
また、具体的な目録制定プロセス概略を次のように規定しています。 関連政府機関、業界・協会から製品リストが提案され、作業グループ、専門家諮問委員会で検討され、専門家諮問委員会の報告を基に、工業情報化部と国家認証認可監督管理委員会が協議して、重点管理目録の草案を決め、工業情報化部のWebサイトに公開され、1カ月間のパブコメが行われます。
その後、RoHS弁法の規定に従い、関連政府機関と協議後、管理目録を最終確定するとともに、WTO/TBT通告後、重点管理目録が公告されます。その実施時期は、公告後6カ月以降となっています。ただ、深刻な環境影響をもたらす製品に関しては一時的な規制措置を取ることができるとしています。目録は1年ごとに更新、追加されるとなっています。
2009年3月2日に、重点管理目録の制定検討会が2月19日に開催されたとの発表がありました。発表記事には、重点管理目録制定の基本的な考え方や上記内容の制定手順についての説明があり、目下制定作業は順調に展開していると報告されたとありますが、今後の具体的なスケジュールについての内容はありません。
また、2009年3月16日には、「子信息
品
染控制管理
法」の実施状況の報告会が3月2日に開催されたとの発表があります。その中では、2009年は重点管理項目を制定する重要な年と位置付けていますが、ここでも今後のスケジュールの報告はなかったようです。
中国RoHSが施行された直後に、すぐにでも重点管理項目が決定されるとの噂でしたが、ようやく具体的な作業が始まったようです。
1)http://www.miit.gov.cn/n11293472/n11293832/n11293952/11492605.html
2)http://jns.miit.gov.cn/n11293472/n11295091/n11477337/12059120.html
3)http://jns.miit.gov.cn/n11293472/n11295091/n11477337/12171820.html
(林 譲)