電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介
梱包材の表示マークについては、GB/T18455-2001(包装材回収表示)が適用されていましたが、2011年1月1日からGB/T18455-2010が適用されています。
主な改正点は以下になります。
(1)標準の種別が強制標準(GB)から推奨標準(GB/T)に変更されています
ただし、この点に関しては注意が必要です。2012年6月4日付け中国RoHS管理規則のパブリックコメント版の第12条(包装物に使用される材料)において、電子電気製品の生産者、輸入者は、包装物を作成・使用する際、関連する国家基準・業界基準に違反してはならないとあります。
すなわち、包装材への記載様式と方法に関してはSJ/T11364-2006[電子情報製品汚染防止標識要求]への適合が求められていますので、実質は強制標準となります。
したがって、SJ/T11364-2006に組み込まれているGB/18455-2001を代替して公示されたGB/T18455-2010は推奨標準ですが、強制化されているといえます。
(2)いくつかの定義が追加されています
図1 常用包装材料の回収マール
(3)複合包装材料の包装回収マークについては図1 に示されている包装回収マークに従って主要材料を表示します。主要材料とは、エネルギー回収中の有効熱量値が一番高い材料を指します
(4)表示材料の略語が一部変更されています。HDPEをPE-HDに替え、LDPEをPE-LDに替えています。他は変更ありません
(5)要求事項の追加
サプライヤーは、GB/T16716.1とGB/T16716.2およびその引用標準に照らして、包装容器あるいは包装成分の回収利用が可能と判断した場合、包装回収マークを標示することになりました。包装が多種の包装成分で構成されている場合は、回収利用可能な包装成分ごとにマークを表示します。