電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介
ご質問に関連する「材料で適合、不適合がわかる本」については存じませんが、金属材料の場合、JIS規格(鋼材または非鉄金属)の成分表が基準になります。
JIS規格製品から対象材料に含有されるRoHS対象金属(鉛、カドミウムなど)の規格に規定されている含有量を確認してください。購入材料がJIS規格に適合していれば、RoHS適合と考えて差し支えないと思われます。
規格値はhttp://www.nisa.meti.go.jp/text/gasuanzenka/170630-3.pdfなどでも確認できます。
さらに、RoHS指令では、附属書(ANNEX)で以下のような適用除外事項が定められています。
鋼材に含まれる0.35%までの鉛、アルミ材に含まれる0.4%までの鉛、銅合金中の4%までの鉛などが適用除外とされています。JIS規格とRoHS適用除外を考慮しながら、調達資材先から適合証明の提出を求めるなどしながら、RoHS適合を確認していくことをお勧めします。
一般的にIS規格の標準含有量に幅があります。詳細を確認したい場合は、サプライヤーのミルシート(milsheet:鋼材検査証明書)を要求します。原則として、納入材の機械的性質や化学成分が入手できます。