電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介
中国版RoHSの自発的認証に関する動きのうち、認証機関および試験機関に関する情報を整理すると次のとおりです。
1.自発的認証の実施意見(2010年5月18日発表)
当局が認証機関及び試験機関の能力を確認しリストを公表すること、認証や試験の手数料については国が定める基準に従うこと等が定められています。
2.自発的認証実施規則(2011年8月25日発表)
認証手数料は、国の関連規定に基づいて統一されることが決められています。
3.自発的認証に従事する認証機関及び試験機関に対する確認に関する公告(2012年4月6日発表)
自発的認証に従事する認証機関および試験機関が備えるべき資格、能力、業務経験等の要件や当局による確認手順等が定められています。
4.自発的認証に従事する認証機関の確認結果に関する公告(2012年5月28日)
3で定められた要件に合致した中国国内の認証機関3社の社名や連絡先、業務内容が公表されました。
・認証機関リスト
5.自発的認証に従事する試験機関の確認結果に関する公告(2012年7月4日)
3で定められた要件に合致した中国国内の試験機関20社の社名および連絡先が公表されました。
・試験機関リスト
ご質問の具体的な認証機関、試験機関は4、5のリストで確認することができます。また、上記認証機関の1社が、アップルやサムスンなど30社の958製品が自発的認証を受けたことを7月19日に発表しています。
認証機関プレスリリース
ただし、認証及び試験機関の手数料については、国が統一的に決定すると規定され、すでに認証実績があるものの、具体的な金額について情報を入手できておりません (試験機関のHPには費用については問合せとの記載があります。当面、現行並みと考えていいと思われます) 。
2012年6月5日から7月10日まで中国版RoHS改正案の第2次意見募集が行われました。そのため、改正中国版RoHSが近々公布されることが想定されています。具体的な施行に向けて、手数料に関する規定や認証機関や試験機関の追加をはじめとして、関連標準等さまざまな情報が公表されるものと想定されますので、継続した情報収集が必要となります。