電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介
中国版RoHS指令では、義務化されている特定有害物質含有有無と環境保護使用期限(含有物質が製品から外に漏洩しない保証期間)の表示マークと、2012年11月1日に施行となった自主認証制度に基づく自主認証マークがあります。
1.義務化されている表示マーク
製造する製品に特定有害物質が含まれていない場合に表示する「e」マーク(緑)、製造する製品に特定有害物質が含まれている場合に表示する「10」マーク(オレンジ)のラベルがあります。
これらのラベルは、SJ/T11364-2006「電子情報製品汚染制御の標識要求」(2006年2月28日公布)で規定されています。SJ/T11364-2006にはラベルの詳細仕様も明記されています。
それぞれのラベルの主な仕様は以下のようになります。
それぞれのマークの色は、製品の色と近似しており目立たない場合、またはマークの色が製品の全体的な美観に影響を及ぼす場合は、他の適応な色を使用してもよい、とされています。
2.自主認証制度,br>
自主認証では、認証機関により発行されるRoHSマークを表示します。認証取得が義務となる製品は「電子電気製品汚染抑制標準達成製品目録」に記載されており、認証取得後にRoHSマークの貼付が可能となります。それ以外の製品では任意となります。
RoHSマークの貼付の対象製品は以下の4つに類別され、告示されています。
認証後は認証機関が追跡調査をします。認証機関は、有効期間中に随時、数回に渡って認証した製品をサンプル抽出検査する権利が与えられています。
なお、自主認証制度については、2013年6月7日付けコラムにも詳細な解説がありますのでご参考ください。