電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介
中国版RoHSと言われる「電子情報製品汚染防止管理弁法」は、RoHS指令との相違点があります。これらの相違点が、RoHS指令の要件に追加され要求される可能性があります。相違点は、以下のとおりです。
RoHSで規制されている6物質のほかに、「国家が規定するその他有毒有害物質あるいは元素」
(注)この表記は、EU RoHS指令の第5条の「科学および技術の進歩への適応」の意味と同じで、将来「管理方法」を改正して使用制限する物質を追加するための条項で、当面は「そのほかの有毒有害物質または元素」に対して、新たな物質や元素が追加されることはないと考えられます(Q&AのNo.91参照)。
生産者、輸入者は、販売する製品に有毒有害物質を含有する部品、ユニットに有毒有害物質の名称、含有量や回収、再利用の可否の標識を付けなくてはならない。
製品に貼付できない場合は、包装または取扱説明書に記載する。
実務的に検査方法・検査場所が指定されています。
2005年5月25日付けの、「中華人民共和国国家質量監督検験検疫総局公告(2005年第87号)」によりますと、以下の2点があります。
測定方法は、IEC62321の翻訳業界標準として、2005年7月に発行されました。
SN/T 2003.1-2005 | 鉛・水銀・カドミ・クロム・臭素の蛍光X線測定法 |
SN/T 2004.1-2005 | 水銀の冷原子蛍光検出(AFS)測定法 |
SN/T 2004.2-2005 | 鉛・カドミウム・クロムの原子吸光測定法 |
SN/T 2004.3-2005 | 6価クロムの吸光光度 計のジフェニルカルバジド測定法 |
SN/T 2005.1-2005 | PBB・PBDEのHPLC測定法 |
SN/T 2005.2-2005 | PBB/PBDEのGC-MS測定法 |
中国情報産業部は2006年11月6日に、「電子情報製品汚染防止管理弁法」を実施するうえで必要となる電機業界の業界規格を以下のとおり発表しました。
SJ/T 11363-2006 | 規制物質の制限量の要求 |
SJ/T 11364-2006 | 表示の要求 |
SJ/T 11365-2006 | 測定方法 |