電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介
カリフォルニア州のProp65の正式名称は「SAFE DRINKING WATER AND TOXIC ENFORCEMENT ACT OF 1986」で、飲料水の規制のイメージが強いのですが、法の目的は2つ示されています。
カリフォルニア州に知られている化学品のリストは毎年州知事により見直されており、現在約800種類がリストアアップされています。
http://www.oehha.ca.gov/prop65/prop65_list/files/singlelist081106.xls
発がん性化学品についての警告表示は次の通りです。
「警告:この区域にはがんを引き起こすことがカリフォニア州に知られている化学品が存在している。」
生殖毒性を引き起こす化学品についての警告表示は次り通りです。
「警告:この区域には出生異常または生殖障害を引き起こすことがカリフォニア州に知られている化学品が存在している。」
Prop65は罰金の高さでも有名ですので、留意が必要です。
「違反者には、ほかの法律による罰に加えて、各々の違反に対して 1 日あたり 2,500 ドル以下の罰金を課す。」となっています。例えば、1,000 台の商品を規定された警告表示なしに販売し、顧客が10日間使用したとすると 2,500ドル×1,000台×10日=25,000,000ドルになります。実際は台数や日数が桁違いに多いので数十億円の罰金になることもあります。また、罰金額を決める際の考慮事項があります。