EUの化学物質関連規則を統合するREACH規則について紹介
2009年7月23日にECHAから、「成形品中の物質に関する要求事項のガイダンス」のコンサル用の「ドラフトVer.2.0」が公表されています(詳細は以下のサイトをご参照ください)。
http://guidance.echa.europa.eu/docs/guidance_document/guidance_sia.PDF
このドラフトにおいては、ご質問の「成形品中のSVHCの0.1wt%の濃度計算について、分母は成形品の全重量を使う」という部分については、修正中として、後日コンサルに付されるということになっています。
すなわち、「成形品中のSVHCの濃度計算について、分母は成形品の全重量を使う」ことに関しては、2008年5月に出されたガイダンスに「EU加盟国であるオーストリア、ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、スウェーデンの6カ国から異議が唱えられ、ガイダンス文書中の当該個所に関しては、これら加盟国に支持されていない」という注釈が付けられておりました。これに沿って修正される可能性は否定できません。
したがって、企業としての対応の方向性としては、近い将来、成形品中のSVHCの濃度計算について、成形品中の異なる部品ごとに閾値が適応されることを想定して対応を考えておかれることをお勧めします。
関連事項について
Q&A148および本年8月7日付コラムもご参照ください。