電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介
2007.08.03
中国RoHS管理規則は2ステップで執行されます。執行日は未定ながら、愁眉の的が第2ステップの製品含有規制と国家強制認証制度である3C制度(CCC:China Compulsory Certification)の導入です。
第2ステップは対象製品を重点管理目録に記載することから開始されますが、目録は未だ発行されていなく、秋口に出るという情報もありますが、発行予定は確認できておりません。
第2ステップでは、指定製品になった場合は管理規則第19条により3C制度が適用されます。3C制度はEUのCEマーキングに類似した国家強制認証制度で、指定製品は3Cマークが貼付されていなければ税関検査で不合格となります。
3C制度は、申請製品の型式試験と生産工場の検査に合格すると、認証書が発行され、3Cラベルを購入し、表示することができる仕組みです。認証申請して認証されるまで、一般的には半年程度の期間が必要です。また、認証取得後も、定期工場検査などのフォローアップがあります。
3C制度は2002年5月1日に導入され、移行期を経て2003年8月1日から完全実施となっており、第1次対象品目は19種類132品目でしたが、その後建築用品、防犯用品が追加され、最近では玩具などが追加されています。日本企業でも多くの製品が3Cマークの認証を受けており、3C制度関連情報も多くあり、認証代行サービスなども整備されています。
3C制度の仕組みのポイントは次になります。
主管機関:国家質量監督検験検疫局
監督機関:国家認証認可監督管理委員会
認証機関:中国質量認証中心、中国安全技術防範認証中心、北京中化聯合質量認証有限公司、中国電磁兼容認証中心、公安部消防産品合格評定中心、など50ヵ所ほど
申請から認証書発行までのフローは次のようになります。
なお、展示会展示製品や試験研究のための輸入、生産品など、申請が不要品目もあります。除外申請は生産者または輸入者が各所の所轄商品検験局または国家認証認可監督管理委員会に申請します。
中国内に100ヵ所以上の試験所(試験項目は異なる)があります。管理規則による指定品目の試験ができる試験所は明記されていませんが、一説に国家質量監督検験検疫総局公告第87号(2005年5月25日)に示された18試験所が指定されるとしています。
3C制度はCEマーキング同様に技術規格により基準が品目ごとに明確になっています。
3C制度関係の情報入手先
(担当:松浦 徹也)