電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介
RoHS指令など製品含有化学物質の規制を順守するためには、サプライチェーンの各社が、設計・開発、購買、製造、引渡しのすべての段階で製品含有化学物質管理基準を満足することを確認する必要があります。特に川中企業はその伝達の要となるべき位置にありますが、実際には多くの川中企業がご質問のような状況に苦慮されています。
まずは、貴社が独自で対応可能なことを確実に実行されることが必要であると考えます。以下に、全国中小企業団体中央会により作成された「中小企業のための製品含有化学物質管理実践マニュアル」に示された管理の手順を整理します。
また管理状況の確認のためには、2012年8月に制定された「JIS Z 7201:2012製品含有化学物質管理-原則と指針」に準拠した「製品含有化学物質管理ガイドライン 第3.0版」(JAMP発行)があり、JIS Z 7201とISO9001、ISO 14001といった既存のマネジメントシステムとの比較表、実施項目チェックシート、ガイドラインへの自己適合宣言書などが用意されています。
さらに、JIS Z 7201をベースとし、EN50581の要求にも合致した具体的なマネジメントシステムの確立をめざし、中小企業の製品含有化学物質管理支援推進委員会が作成をした「中小企業向け製品含有化学物質管理支援の手引き」が公開されています。これらのガイドライン等をご活用いただくことが有効と考えます。