電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介
8月21日に、欧州委員会(EC)からの委託を受けて、「応用生態学研究所」(Öko‐Institut)が、RoHS指令の適用除外用途を定める附属書IIIおよびIVの追加・削除に向けた評価に関して、新たなプロジェクト(Pack13)を開始したことを発表しました。1)
適用除外用途の追加や更新にあたっては、複数の適用除外用途をパッケージ(Pack)にしたプロジェクト単位で検討されており、各プロジェクトで検討対象は異なります。
Pack13プロジェクトでは、水銀に関する1種および鉛に関して2種の適用除外用途が検討対象となっています。
このうち水銀に関する1種は、既に附属書IIIに収載済ですが、2017年12月31日に迎える適用除外用途の有効期限を延長する更新申請です。鉛に関する2種は新たな追加申請となります。
なお、同プロジェクトの意見募集は9月26日に開始され、2018年3月に最終報告書が公表される予定です。
パック13の検討対象は以下の内容です。(回答者訳)
なお、ECは2016年6月に最終報告書が公表されていたPack9のうち、鉛に関する8種の適用除外用途の改正案を公表しました。Pack9の改正案検討に詳細な解説がありますので参照ください。