電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介
欧州委員会から発行されているFAQにご質問のQ&Aがあります。法的な最終責任はないとされるものの、判断資料として使う位置付けになっています。
FAQによれば均質材料(homogeneous materials)の定義は、機械的に別々の材料に分離できない材料として、さらに「組成全体が均一」な材料で、例として、プラスチック、セラミックス、ガラス、金属、合金、紙、ボード、樹脂、コーティングなどとしています。
そして、以下に示すような3つの具体的な事例が示されました。
半導体パッケージと同様の事例として、めっきでは、地金、下地処理、めっき層の各層が厚さは数ミクロンながら「均質材料」であるという解説もあります。塗装も同じで錆止め、下塗り、上塗りなどの各層が「均質材料」とされています。
それらを勘案しますと、ご質問にありますように、地金、鍍金層、クロメート層それぞれの皮膜に対しての重量比になると思われます。
機械的分離には、化学的作用は含めないと過去のTACで論議されていた記憶があります。めっき層の剥離は化学的とは思いますが、現実は、地金、めっき層、クロメート層が厚さは薄くとも均質材料になりそうです。