電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介
据付け型の大型工作機械かどうかを明確に確認する必要があります。確認は自己宣言になりますが、判断基準として2005年にイギリスの国内法案の改定 Guidance Notesで、WEEE/RoHS指令対象製品に含まれるかどうかを決定する「Decision Tree」を発表しました。
一般にグリーンコンシューマーは、大型工作機械(RoHS指令適用除外)だからといって、特定有害物質を使うことには、厳しい反応を示すと思います。日本メーカーでも適用範囲が混乱しているように、現地のグリーンコンシューマーも同様に混乱しています。適用外を主張しても、なぜ、貴社製品がRoHS規制対象である特定有害物質を含有しているのかというクレームをつける可能性はあります。
また、カドミウムやPBDEなどは、76/769/EEC(危険物質の販売・使用に関する指令)で禁止しています。最大許容濃度はRoHS指令と同じ値です。当該製品が適用除外とは分かっていても、対応する企業が少なくありません。このあたりは、リスクマネジメントになりますので、除外への対応は慎重に検討されることをお勧めします。