電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介
RoHS指令は、意図的、非意図的を問わず、結果として均質材料に最大許容濃度を超える有害物質が含有されていれば上市ができません。起こりうる事態として、第1に、測定誤差によって、実際には閾値以下であるのに、閾値を超えた測定値が出てしまうことがあり得ます。
J-Moss(JIS C 0950)では、均質材料について次の記述があります。
J-Mossで記述されていますように、リフロー後が規制対象となります。クリームはんだは接着剤などが入っていますので、リフロー後の正確な濃度は測定できないという難しい点があります。外部機関に測定を依頼する場合にも、内容を十分に相談して依頼されることをお奨めします。
基本的な対応としては、なるべく鉛の濃度が小さいはんだを選ばれることで、閾値を超える可能性を極力小さくすることだと思います。信頼のできるメーカーの製品(クリームはんだ)を購入し、受入れ時に指定した製品が納品されているかを確認することが必要です。