電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介
州レベルでの規制が進んでおります。合衆国レベルでの詳細な情報を把握していません。
先行しているのは、カリフォルニア州で、2007年1月1日から、EUのRoHS指令の類似の規制が施行されます。
内容は2003年に発効した廃電子機器リサイクル法(EWRA2003)に基づいて、EUのRoHS指令で規制されている有害重金属(Pb、Hg、Cdおよび6価Cr)を規制値以上含有する下記の8種類の4インチ以上のディスプレイの販売が禁止されます。
対象重金属の最高許容濃度は、EU RoHSと同じく、均質物質に対してCdは0.01wt%、そのほかは0.1wt%となっています。なお、EU RoHSの除外項目はそのまま適用されます。製造事業者は、毎年7月1日までに、販売した規制対象製品および規制有害重金属とPBBの推定の平均使用量を報告する必要があります。
また、臭素系難燃剤については、2006年1月1日から、カリフォルニア州では、0.1wt%以上の5および8臭素化DEの使用が規制されています。ハワイ州、メイン州で、ミシガン州、ミネソタ州、ニューヨーク州、ワシントン州、メリーランド州などでも同様の規制がされています。
さらに、10臭素化DEについては、ワシントン州では2008年からマットレス、2010年からほかの家具、コンピュータ、テレビなど、またメイン州では、2008年からマットレスや家具、2010年からテレビや電子製品のプラスチックへの使用が制限されています。連邦ベースでも審議されていますが(5および8臭素化DEの制限、10臭素化DEの表示)、まだ成立していないようです。