電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介
結論から述べますと中国RoHS指令は2007年3月1日の施行以降、規定内容が変更されることはなく、現在に至っております。以下に中国RoHS指令の現状と今後の予定につきまして述べます。
中国RoHSは2つのステップで実施され、現在はその第1ステップにあたります。このステップは2007年3月1日に施行され、電子情報製品の生産者、あるいは輸入者に「表示義務」が課されています。対象となる電子情報製品中の特定有毒有害物質が最大許容濃度以下であればグリーンマークを貼付し、有害化学物質が最大許容濃度を超えて含有している場合には、中央に環境保護使用期限を入れたオレンジマークを貼付する義務があります。
第2ステップはその実施時期は未定ですが、「含有制限」規制が取り込まれます。情報産業部が関連部署と協力して重点管理目録を作成し、この重点管理目録にリストアップされた電子情報製品に、「国家強制製品認証管理(CCC制度)」が適用されます。そして、重点管理目録の電子情報製品は、特定有毒有害物質の含有制限の規制を受けることになります。
2008年10月に、重点管理目録を制定する手順「 子信息 品 染控制重点管理目 制定程序」が発表され、重点管理目録にリストアップする原則が定められるとともに、目録制定プロセスの具体的な概略が規定されました。このように、現在は第二ステップの重点管理目録の決定に向けて具体的な動きが始まった時期といえます。
なお、重点管理目録の最近の動きについては、3月27日付けのコラムに記載されておりますのでご参照ください。